2023年のまとめ
当院での花粉飛散観測は4月30日で終了しました。
2023年のスギ花粉飛散量は前シーズンに比べ非常に多くの花粉が飛ぶとの予想でしたが、
2月16日の飛散開始日から4月8日の終了日まで52日の飛散期間で、
総飛散数は11741個/cm2となり、当院観測史上1位の結果となりました。
最大飛散数は3月12日の2385個/cm2でした。
ヒノキ花粉は総飛散数約6774個/cm2、最大飛散数は3月29日の1276個/cm2でした。
2024年も、1月中旬から4月末まで花粉飛散量を毎日観測する予定です。
花粉の顕微鏡写真(染色:カルベラ液、拡大率×400)
上段左からスギ、ヒノキ、ハンノキ
下段左からマツ、クヌギ
2023年4月30日新居浜地区
スギ花粉飛散量 |
0個/cm2/日 |
ヒノキ花粉飛散量 |
0個/cm2/日 |
ハンノキ花粉飛散量 |
8個/cm2/日 |
マツ花粉飛散量 |
21個/cm2/日 |
クヌギ花粉飛散量 |
49個/cm2/日 |
年明けからの一日の最高気温の積算が400℃前後になるとスギ花粉の飛散が始まります。
飛散花粉をどのようにして測定するの?
飛散スギ花粉の測定法にはいくつかの種類があります。当院の屋上に設置されている装置はダーラム法といいます。
このような装置の中央にワセリンを塗ったスライドガラスを置いています。
飛散してきた花粉がワセリンに付着しますので、1日置いたスライドガラス上の花粉を算定し、1平方センチメートルあたりの個数として表わします。
毎日定時にスライドガラスを交換し、測定を行います。
計測しているスライドガラスは、空気中のゴミなどもあり、下の写真のように見えています。(×100)